いつもは俺も参加しているこの文句が、ひどく贅沢なものに思えた。


それに、間近で見た天李の肌。


容姿のせいか目立たなかったけれど、あの肌の白さはむしろ病的だ。


髪も整っているというより伸びっぱなしな感じだし、何より今にも折れてしまいそうなあの腕の細さ。


そりゃ、木刀を振るなんてできっこない。


…天李を完全に信用したわけじゃない。


でもそんなの今日会ったばかりだから当たり前だし、それと同じで天李に隠しごとがあるのだって当然だ。


それなのに軟禁にするなんて、ちょっとあんまりじゃないか。


土方さんたちは倒幕派の仲間かって警戒してるみたいだけど、あんな子が密偵なわけないって言う自分がいた。


監視しなきゃいけないのは変わらないけど…なんとかできないかな。