『え?うん』


『まさか、これが…お米?』


『そ、そうだけど…』


『…お米って…こんなにあったかくてふっくらしてて、美味しいものだったのね…』


『て、天李…泣いてるの?』


『ごめんなさい、感動してるの…ありがとう。美味しい。ありがとう…』


***


この会話が、どれほど奇妙で恐ろしいものか。


兄に幽閉されたと聞いていたけど、彼女はそれほどまでに壮絶な生活を送っていたのだ。