私がやんわり拒否すると、それを察する能力はあるみたいだけれど、また申し訳なさげに近づいてくる。


これなら、いつも天井裏や床下から私を監視している“誰か”のほうがまだマシかもしれない。


ありがたいこともあったけれど、ここまでだと滑稽という言葉がしっくりくる。


…奥沢さんが悪いわけではない。


この人はただ、正直で真面目なのだ。


今回は土方さんが雑に計画を立てたのが悪いと私は判断している。