……
……そっか


ういは、そのままの俺でも
好きだって言ってくれるのか


かっこよくなくても

情けなくても


幻滅しないで


離れないで



……それでも好きだって言ってくれるのか




強張っていた表情がふっと緩む


……安堵で泣きそうな気持ちだった


本当に男らしくない



「………だから、先輩は禁止って言ってるのに」



……だけど


すごく嬉しくて



「!」



その気持ちを伝えたくて、俺はういの唇を奪った



「はい。お仕置き」

「っつ!」



両手で唇を押さえて
倒れそうなくらいの熱を見せるういを見下ろして


また意地の悪い顔で笑う


それからぎゅっとういを抱きしめた



小さな体


息を呑む気配