「あのー!先輩!」


「先輩……?」


「せーんーぱー」
「ほんっとごめん!」



バンッと凄い音で手を合わせた先輩は、私に謝った。



「えと……だ、大丈夫ですか?
いつものクールさを失ってるようにみえ…」

「ごめん!さっきのことは忘れて!
俺は今後、二度とお前に関わらない!

あと、このことはくれぐれも内密に!」



「ちょ、ちょっとー!!」

「いいから忘れろっ」



そう言った黒川先輩は、ご自慢の俊足を活かして、ものすごいスピードで逃げてった。




それが3日前のこと。