それから毎日君と連絡を取り合う。君のメールは素っ気ないけれど、俺を気遣うものばかり。君はとても優しい人だった。

 『望さんに逢いたい。』

 君のそのメールに俺は喜びを隠せない。週末が待ち遠しくて、落ち着かない。

 『俺も逢いたい。』

 返事は決まっていて、その度に熱くて愛しい気持ちが溢れてくる。それは若い頃よりももっと粘り気があって、強い。

 『金曜日、ひなの家に行ってもいい?』

 『うん、いいよ。夕飯作って待ってる。』

 嬉しくて笑みが抑えられない。泊まる支度をしないといけないなと思いながら、週末までを過ごした。