朝の日差しで目を覚ますと、君の頭が見える。嬉しくなって君の首筋にキスをする。

 「んっ。」

 眠りながら寝返りを打って、俺の胸に入る君はとても愛くるしくて。寝間着代わりのTシャツから覗く白い身体。君の唇は紅くて。
改めて見ると、君はとても美しかった。

 「君は綺麗。」

 うっすらと瞳を開き、俺を見る君は子供みたいだった。

 「おはよう。」

 「ふふっ、おはよう。」

 「ひなは可愛い。」

 「朝からもうっ。」

 二人でじゃれながら笑い合う。ほら、こんな可愛い顔も出来るのに。

 「幸せだなぁ。」

 「私も。」

 意外な答えに驚いてると、君は顔を覗き込む。

 「変?」

 「ううん、俺ばかり君を好きなんだと思ってたから。」

 「そんな事無いよ。好きな人じゃないと、寝たりしない。」

 「意外だな、勢いで寝たのかと。」

 「望さん、私に正々堂々と声を掛けたよ?ちゃんと食事に誘ってくれて。それって、素敵だった。」

 「言ってくれたら良かったのに。」

 「それはそう…、駆け引き!」

 「悪い子だな。」

 君のシャツを捲って、身体にキスを繰り返す。

 「駄目、朝から…。」

 「おしおき。」

 そのまま君を抱く。暖かい身体は良い匂いがする。朝から二人で快楽を貪る。君は甘く鳴きながら俺を受け入れる。君を慈しみたい一方で、君を蹂躙したい気持ちもある。君はその欲望を受け止めるのが上手い。

 「ひなの過去に嫉妬してる。」

 「どうして?酷い。」

 「君を独り占めしたいから。」

 「今は望さんのモノだよ?」

 俺は君に欲望をぶつけてしまった。