「て…、手伝ってほしいです…」
『よろしい。で?どこよ』


と言うと慌てて作業をわたしに説明した。
この後は、下校時間は過ぎたけど団旗の作業は無事に終わった。


途中まで、二人で帰った。
この日から、わたしたちは仲が良くなった。


別れる間際で奴から満面の笑みでわたしに
"手伝ってくれてありがとう"と言ってきた。


言ってくるとは思わなかったから、正直驚いた。


それからは、よく二人で話すようになった。