奴はちょっと拗ねたように言った。


『ぷっハハハ、ごめんごめん。
         嫌、もう時間ヤバいから手伝うよ』


涙目になりながらも奴に手伝うと伝えた。
奴は、目を見開き申し訳なさそうに言った。


「いいのかよ。」
『いいよ』
「ほんとに?いったな?ほんとだな?」


と眉毛を八の字にしてしつこく聞いてきた。
なんだコイツ…いいって言ってんじゃん。
あまりにしつこく聞いてくるもんだからむかっときた。



『うるさいなあ、ほら手伝ってほしいの?どっちなの?』