わたしは、驚いて後ろを振り向いた。

すると、そこにいたのはーー


さっきのカフェの店員さんだった。
しまったという顔をしていた。


黒髪のメガネイケメンだった。
大学生くらいの年齢だった。


『あの…どうしたんですか…?』

すると、彼はハッと我に返り慌てて応えた。

「あっ、あの…忘れ物です…」

と差し出されたものは、わたしのスマホだった。