月は夜に恋をした

ドキッとする。どうしてかわからない。さっきコイバナをしていたから、「好き」という単語に反応したのか…


「じゃ、そろそろ帰りますか!」


時計を見ると、もう6時半。窓からは薄暗い光が入ってきていた。


「そういえば、2人のこと、聞くの忘れてた!」


帰る頃になって男子を誘った本当の理由を思い出した。今からじゃ、きっと遅いよな…


「何か聞きたいことあったの?」