月は夜に恋をした

「…そうだね」


ちょっとしてボソッと返事が返ってきた。木下の方を見ると、無表情で夏苗と柊の方を見つめている。


…やっぱり、隠キャなんだと思う。


これ以上ここにいても仕方ないので、リビングまで移動する。


黒いリモコンを木下と柊に手渡し、ゲームを起動。それから、4人でわいわいゲームを始めた。


ーー1時間後。無事にステージも攻略できた頃。


「…みんな強くない?特に木下!隠キャってやっぱ強いの?なんで??」


「お前が弱いんだろ、夏苗。なあ、夜一」


「…俺はまぁ、ゲーム好きだから」