「だるいいいー」


私、日暮真月は、恨めしそうに黒板の時間割を見た。英語、数学ときて体育、そして2回目の数学。今はその数学が終わったところだ。


給食の準備をしている間、机に突っ伏して後に続く科目を見た。


「うわ、次社会じゃん」


友達の声が隣から聞こえて、顔を上げた。


「…夏苗。社会の授業死ぬかもしれない」


社会の先生は凄く面倒くさい先生で、大体自分中心の『自己中野郎』。そんな先生だから多分全校生徒が嫌っている。


この中等部一年でも、早くも嫌われている。