「くるみともう一度会えて、こうして恋人になれて俺は本当に幸せだ。喧嘩をすることがあっても、悲しいことがあっても、くるみだからありのままの自分でいられる」

本当は誕生日の日に渡したかったんだけど、と言いハウルはポケットから小さな箱を出す。中にはダイヤの指輪。

「Quer casar comigo?(結婚してくれる?)」

「Sim(はい)」

そう言い、くるみはハウルに抱きつく。ハウルもくるみの背中に腕を回し、頭にそっとキスを落とした。

「Oamor nao precisa ser explicado.(愛は説明する必要はない)Aepnas vivido!(ともに生きていけばいいんだよ!)」

普段こんな台詞を言わないハウルが言ったため、くるみは思わず笑ってしまった。

「ムード壊すなよ〜」

そう言ってハウルも笑う。夜景が照らす中、ハウルはくるみの左手の薬指に指輪をはめた。