「 小さい頃からね、ずっと変わらないからこらからもずっと大丈夫だと思ってたの


ずっと人の顔と空気を読んでちゃんとしてきた


小さい頃の私にとってはそれがあたりまえで今の私にとっては辛くて苦しいの



ほんとの自分が自分でわからないの

いつからか自分を偽るようになってた


みんなに好かれてる私は偽りの私なの

偽りの私さえ好かれていないかもだけどさ



友達を前にすると自然と素の自分がいなくなって勝手に偽りの自分が生まれるの


その時間は自分でも自分を忘れるのっ


素の自分でいたらっ嫌われまちゃうからっ


偽りの私だけでも愛して欲しいのっ



1人になった瞬間言葉にならない恐怖、罪悪感に襲われる


自分で、自分がわからないっ、


怖いのっ、



いつまで私は私を偽ればいいんだろうっ


いつになったら報われるなかぁ、


いつになったらほんとの私を愛してくれるかなぁ、



ほんとの私なんてわ誰も愛してくれないって、受け止めてくれないって、わかってる、から、偽りの、私だけでも愛して、ほしいのっ、」


泣きながら言ってるから何言ってるか分からないかもしれないのに真剣に聞いてくれてて嬉しかった



「素出しちゃえばいいのに

もったいねぇな

俺はさ偽りの俺を愛されても嬉しくねぇって考えちゃうから

俺を嫌いな人は嫌ってればいいって思って

常に素だぜ?」


「勝手に、もうひとりの、自分に、なっちゃうのっ、」



「じゃあ俺の前でくらい素でいろよ」


「、」


「俺は嫌わないし、離れない 約束する」


「絶対なんて、ないもん」


「絶対だよ」


「絶対なんて、この世界に、ないんだよっ!」


「もっと俺を信じていいんだよ」


「信じたくてもっ、怖い」


「絶対なんてないのっ、


人は平気で嘘をつく、裏切る」


「俺はお前を裏切らない」


「なんで、」


「俺は嘘をつかない」


「嘘ついたら、俺が俺嫌いになる

そんなくだらねぇことで、自分嫌いになりたくねぇんだよ」


「ねぇ」


「信じていいの、?」


「いいよ」




「てかお前家どこ」


「ない 」


「は?」


「ない」


「じゃあ俺ん家くる?」


「え」


「一人暮らしだし」


「いいの、?」


「全然いいけど」


「あ、ありがとう?」


「どういたしまして?」






こうしてこうなったわけだ。