私が、悩んでいると。

トンっ、と手が教卓の上にのった。

私は、その手を下から見上げた。

光。(ヒカリ)だった。
充くんも、柚(柚希)もいた。

「困った時は、
言わないと、わかんないよ。
 気がつかなくて、ごめんね」

光(ヒカリ)。

「ううん。いいよ。」
私は、涙を流しながらいった。

「泣かないで、
 後は、私たちに任せて。
 光(ヒカル)は、
 委員長に渡す報告書書いてて。」

「うん、わかった。
 みんな、ありがとう。」
今度は笑顔で言った。

光(ヒカリ)は、
ノートを受け取るとテキパキと、
進め始めた。

こういう時の光(ヒカリ)は、
頼りになる。

「今日は、9月(今は7月)にある、
 文化祭の出し物について、
 話し合いたいと思います。」

あっ、
もうすぐ文化祭なんだ。
去年はクラスの出し物、
お化け屋敷だったな。
今年は何するんだろう。

「まず、やりたい事ある人は、
 手を上げて下さい。」

3人手を挙げた。

順番に当てていく。