一人目、
「喫茶店は、どうですか。」

答えた物を、
柚希くんと、充くんが黒板に書く。

なんか、ありきたりだな。

二人目、
「ビデオを撮って教室で、
 流すはどうですか。」

ビデオか、
どうせならみんなの前でしたいな。

三人目、
「劇を、するのはどうですか。」

あっ劇、いいな。
私、劇やりたいな。

「他に、ありませんか。」

誰も手を上げない。

「じゃあ、この中から、
 選びたいと思います。
 一つに手を上げてください。」

「まず、
 喫茶店がいいと思う人。」

8人。(クラスは38人)

「次、ビデオが、いい人。」

12人。

「次、劇がいい人。」

18人。

「じゃあ、劇で決定です。」

「何をするかは、
 私たちが決めます。
 決まったら、
 私たちから報告するのでよろしく。」