「もういいです、放っておいてください」
なぜかキレる私。

「何でお前が怒るんだよ」
ボスは訳がわからないって様子。

「どうせ、私の仕事なんで誰がしても変わらない仕事です、でも、わざわざ私にって言ってくださってうれしかったんです。少しでも役に立ちたかった。それだけです」
「並木・・・」
泣きじゃくっている私に、困った顔のボス。

「もういいです。私がボスの側にいても迷惑かけるだけみたいですから、異動させてください。家も、なるべく早いうちに部屋を探します」

そう叫んで立ち上がろうとして、よろけてしまった。