そのため行き帰りの電車は特に恐怖である。

男の人の視線が感じ、満員電車だと必ず触れ合ってしまう。


毎日ビクビク怯えてばかりで、琴葉がいなければ本当に恐怖の乗り物でしかない。


だから自転車で行ける範囲の高校が良かったのだけれど、学力や交通利便、最終的には親が『自転車は危険だ』と言ってきて、今の高校へ受験することになったのだ。



そんな私を心配して琴葉は同じ高校を選んでくれたのもあるかもしれない。

本人は学力が同じくらいだと言い張っているけれど、私より賢いはずだ。



けれど琴葉がいるおかげで今もこうして同じ学校に通い、毎日登下校を共にしてくれるため何とか毎日の電車を乗り切ることができている。