御坂くん、溺愛しないで。




「じゃあ尚更俺なんていらないですね」


けれど御坂くんは笑顔で、まるで突き放すように言い切った。

それは拒否の言葉。


どきりとした。
御坂くんもこんな表情するんだと。

作り笑いにわざと明るい声を出している彼を見て。


「先輩、行きましょう」
「あ、うん…」

「理玖!」


筧くんは御坂くんを呼び止めたけれど、彼は立ち止まろうとせず。

また置いていかれてはいけないと思い、私は御坂くんの後を追った。



もしかして御坂くんにも何か抱えているものがあるのだろうか。

ふとそう思ったけれど、私には関係のないことだ。
深入りされるのは嫌かもしれない。


そのため何も触れないようにし、私たちは駅へと向かった。