御坂くん、溺愛しないで。




「……秀太さん」

「おー、久しぶりだな理玖!
同じ高校に来てくれて嬉しいぞ俺は!」


筧くんは後輩との再会に喜び、まさに抱きつくような勢いで話すため、思わずビクッと肩が跳ねてしまう。


「秀太さん、木原先輩のこと知ってるなら男が怖いのも知ってますよね。だったら早く離れてください」



けれど御坂くんは依然として怒ったような態度を変えず。

さすがの筧くんもそれには戸惑い、大人しく集団自体を私から遠ざけてくれた。


「先輩、大丈夫ですか?」

心配そうな瞳。
なぜか泣きそうになってしまう。


どうしてわざわざ来てくれたんだと、申し訳ない気持ちしか湧かない。


「あ、あの…御坂くん、ごめんなさ」
「すみません。また俺、先輩を怖がらせました」


さらには御坂くんから謝ってきて。
何も悪くないというのに。