御坂くん、溺愛しないで。




仕方がない、ここは両親を待って迎えに来てもらおう。

そう思った私はスマホを取り出し、親にメッセージを送ろうとしたその時───



「ぎゃはは!」
「ちょ、暴れんなって〜!」


少し離れたところから数人の男の人の声が聞こえてきた。

思わずスマホを持つ手が固まってしまう。


「あー、じゃあ今からどこ行く?」
「いつものファミレスでいいだろ」


間違いない。
後ろから男の人たちが近づいてきている。

もしかしたら部活終わりの集団だろうか。


「なあ、あそこに誰かいねぇか?」
「おっ、本当だ。同じ学校みたいだな」

そして逃げる間も無く、私の存在に気づいてしまう。


「珍しいな。
この道ってあんま学校のやつら通らないのに」

「まさかバスケ部の俺らがよく通るのを知ってて待ち伏せしてたとか!?」


さらに勝手な想像を始めてしまい、足音がだんだん近づいてくるのがわかった。