御坂くん、溺愛しないで。







少しずつ、心を落ち着かせながら御坂くんとの距離を詰めていく。

あと数分歩けば駅につくという中、私はひとり葛藤していた。


それは御坂くんとの距離である。

今はまだ周りから変な目で見られるくらい、微妙に距離があるのだ。


それでもまだ頑張ったほうで、あと人ふたり分くらいである。


ただあともう少しだというのに、その“少し”が難関で。

ようやく深呼吸をして一歩近づけたかと思うと、その近さに慣れなくてまた離れてしまうの繰り返し。


「…………」

私が変な動きばかりしているからだろう、御坂くんは気になっている様子。


ただ私を怖がらせないためか、見ないように意識してくれているらしい。