御坂くん、溺愛しないで。





「俺自身も気をつけます。
少しずつ慣れていきましょう」


先ほども気絶してしまったというのに、御坂くんはそのことに関してまったく気にしていなさそうで。

むしろ私に協力的だから何も言えなくなる。



大人しくベッドからおりると、御坂くんから鞄を渡されて。

ただ何の前触れもなく差し出されたため、ついビクッと肩が跳ねてしまった。


「あ、えっと…」


どうしよう。

さっきまでは大丈夫だと思っていたけれど、御坂くんとの距離が近づいただけでなく鞄を差し出され、受け取ることをためらってしまう自分がいた。


また指先が震え始め、思わず御坂くんから顔を背ける。


「……っ、ごめんなさい」

ダメだ、やっぱり体が言うことを聞かない。