御坂くん、溺愛しないで。




「ごめんなさい…気をつけるね」

笑ってミスを誤魔化そうとしたけれど、きっと誤魔化しきれていないだろう。


私の願いを受け入れてくれたのだ、私も敬語を使わないようにしようと思った。


「木原先輩」
「は、はい…!」

すると改まったように御坂くんが私の名前を呼んだため、思わず構えてしまう。


「今もまだ俺のこと怖いですか?」
「……え」


けれど御坂くんからは質問をされただけだったため、肩の力を抜いた。

さらに先ほども聞いた同じ質問内容である。


もちろん私の答えは決まっていて───


「……あれ」

おかしい。
先ほどまで怖かったというのに。


気づけば震えがおさまっていて、謝るために毛布から出たまま御坂くんと向き合っていた。