「そのままで大丈夫です」
「え…」
「それに木原さんは何も悪くないです。
俺が容易に触れたのが原因なんですから」
なるべく私と距離をとって、申し訳なさそうな表情をしている彼。
何故かそんな彼をじっと見つめることができた。
見た目はかっこよくて怖いとすら感じてしまったけれど、今の言葉で少しだけ恐怖心が薄れた気がした。
彼は悪い人じゃない。
律儀に謝ってくるくらいなのだ。
「俺のこと、怖いですか?」
それでも話しかけられたらビクッと肩が跳ねてしまい、コクコクと何度も頷いてしまう。
「そうですよね…」
けれど彼が立っているからということもあるかもしれない。
立っている彼には威圧感があるのだ。



