くっきりした二重に切れ長の瞳は優しさを含み、眉目秀麗な男の人で、かっこいいと騒がれる理由が間近で見てわかった。
けれど怖い怖くないで言えば話は別だ。
尋常じゃないくらい怖い。
「先輩が木原さんで合ってますよね」
「……ひっ」
突然彼が私の名前を呼ぶものだから、思わず怯えた声が出てしまった。
「木原さん?」
さすがの彼も不思議に思ったらしく、眉をひそめていたけれど。
無理だ、無理だ。
いくらかっこよくても、男の人に変わりない。
一対一で会うだなんて無理、話すだなんてなおさら無理なことである。
「琴葉さんから聞いてないですか?」
今すぐこの場から逃げ出さないと。
そう思った矢先、彼が私に近づいて来て。



