*
今日の時間が経つ早さは異常で。
気づけば放課後になっていた。
その理由は恐らくひとつである。
放課後になってしまえば、琴葉の後輩と対面しなければならないからだ。
「じゃあな、木原ちゃん。
また明日!」
ただでさえ不安でたまらないというのに、追い討ちをかけるかのようにして前の席である筧くんが話しかけてきた。
思わずビクッと肩が跳ねてしまう。
慌てて俯き、きゅっと口を固く閉じる。
相手に反応しないことで避けているアピールをしているというのに、筧くんは絶対に諦めてくれない。
結局また私は筧くんを避け、今日は諦めて部活に行った様子。
ただ明日になればまた話しかけられるのだから気が重い。



