御坂くん、溺愛しないで。




その男の人の話をしているのだとすぐにわかった私。


確かに見ない顔だ。

少し離れているからはっきりとは見えないけれど、整った顔をしているのがなんとなくわかった。


けれど、どこかで見たことがあるような気がする。


「咲、どうしたの?
窓の外なんか見て」

「いや、なんでもない」


それでも別に気になるほどではなかったため、すぐに琴葉に視線を向けた私。

たとえ女の子たちが騒ぐくらいかっこいいからって私には関係ない。


第一同じクラスではない男の人とは関わることがないのだから、どうでもいいやと思い頭からその男の人の存在を消し去った。