御坂くん、溺愛しないで。




「えっと…」
「中庭に行こうとしたの?」

言葉を詰まらせる御坂くん。
そのような彼を初めて見た気がする。


「…はい、そうです」

私の言った通りらしく、諦めた御坂くんが素直に吐いてくれた。



「もー、先に戻るって言ってたのに教室にいなかったら、友達心配するよ?」

「すみません…」


別に怒ったつもりはないのだけれど、私の言葉に対し眉を下げて落ち込んだ様子の御坂くん。

そんな彼は初めて見るため、素直に戸惑ってしまった。



「あ、あの御坂く…」

その時、ふと彼が手に持っているパンの入った透明の袋がクシャッと音を立てた。


なんとなく視線を袋に向けると、パン以外にもパックのジュースが見えた。


「あっ」

さらにはプリン容器に入った白い何かが目に映り、思わず声を上げてしまう。