ス キ ナ ノ

『な、何なのよっ!
人がシリアスな気分に浸ってる時にっ』


どうもコイツとは真面目に話は出来ないらしい。

あたしは涙目で田中をキッと睨んだ。


「いっ、いやっごめん!
勘違いでそこまで悩めるお前が面白くてっついっ!」

笑いすぎで田中も涙目になってる。


『・・・勘違い?』


「うんッ・・ハハッ」


どうやらまだ笑い足りない様子の田中が話しはじめた。


『俺・・・真由美とキスなんてしようとしてねぇよ』


「えっ?!だって顔近づけてたじゃん!」


『図書室ってホコリだらけじゃん?だからゴミが入ったから見てって。』


『えッ、そうだったの・・・?』


「うん♪」
ニンマリと笑う。




なんて・・・
なんてベタなオチなんだろう。



あたしは恥ずかしさやら悲しさやら虚しさで顔が真っ赤っかになっていく。


「うわッ!すげ~
耳まで真っ赤っか(笑)」


『観察すんなッ!(泣)』


田中を払いのけようと手を振り上げた。


―パシッ――

・・・・捕まえられた。