「私のせいで、あの人捕まっちゃったんだよね…。ツキトって言ってたっけ。」
その頃、天音もまた、月斗の事を考えながら、ぼんやりと城の中を歩いていた。
天音は、どうやら考え事していると、じっとしている事ができない性分らしい。
「どこへ行くの?」
その時、聞き覚えのある少しハスキーな女の声が、天音の背後から聞こえた。
この声は————
「えっっと…あなた…。」
ぼんやりと歩いていた天音に話しかけたのは、以前池の近くで出会った謎の女だった。
今日もフードをかぶり、冷たい視線だけがこちらを見ている。
「そっちはだめよ。」
「えー、またー??この間は池に行くなって言うし…。」
彼女に行く手を阻まれたのは、これで二回目。
天音は不満気に口をとがらせてみせる。
会うのは二回目の彼女に、あれはだめ、これはだめなどと言われる理由に心当たりは全くない。
「私はただ、考え事してたら、ここに着いちゃっただけだよ…。」
「ツキトの事…?」
天音はまるで母親に怒られた子供のように、不貞腐れた顔を見せ、自分に非はない事を訴えた。
しかし、その女は全て見透かしたように、天音の頭の中をしめていた問題を、いとも簡単に言い当ててみせた。
その頃、天音もまた、月斗の事を考えながら、ぼんやりと城の中を歩いていた。
天音は、どうやら考え事していると、じっとしている事ができない性分らしい。
「どこへ行くの?」
その時、聞き覚えのある少しハスキーな女の声が、天音の背後から聞こえた。
この声は————
「えっっと…あなた…。」
ぼんやりと歩いていた天音に話しかけたのは、以前池の近くで出会った謎の女だった。
今日もフードをかぶり、冷たい視線だけがこちらを見ている。
「そっちはだめよ。」
「えー、またー??この間は池に行くなって言うし…。」
彼女に行く手を阻まれたのは、これで二回目。
天音は不満気に口をとがらせてみせる。
会うのは二回目の彼女に、あれはだめ、これはだめなどと言われる理由に心当たりは全くない。
「私はただ、考え事してたら、ここに着いちゃっただけだよ…。」
「ツキトの事…?」
天音はまるで母親に怒られた子供のように、不貞腐れた顔を見せ、自分に非はない事を訴えた。
しかし、その女は全て見透かしたように、天音の頭の中をしめていた問題を、いとも簡単に言い当ててみせた。

