「あ、そういえば、京司も即位式見に行った?」
そう思っていた矢先、天音が発した一言に京司が凍り付き、またいつもの現実へと引き戻された。
「……天音は?見たか?」
京司は目を伏せ、おそるおそる天音に尋ねた。
もし、天音があれを見ていたのなら…。そう思うと、勝手に唇が震える。
「私は見れなかったよ。私遅れて行ったし、しかも体調悪くてフラフラだったの。だから、てん、てん…」
天音はその名がとっさに出てこなくて、言葉に詰まった。
妃候補にまでなったというのに、天音はまだ、天師教の名前を覚えていなかったのだ。
「天師教?」
「そう!天師教さんも見れなかった。」
「あははは!」
京司は突然大きな笑い声を上げた。
「へ?」
「天師教にさん付けって。」
天音は、またきょとんとしているだけだが、京司は腹をかかえるほどに、笑った。未だかつて天使教の事をさん付けで呼んだ者がいただろうか。それを考えただけで笑いがこみあげてきた。
そしてその笑いは、京司の安堵の気持ちも同時に表していたのだった。
「でも、残念だったなー。あんな日に風邪ひくなんて…。」
「そんなに天師教を見たかった?」
残念そうな天音に対して、自分の正体がばれていない事にすっかり安心しきった京司は、好奇心でそんな事を尋ねた。
そう思っていた矢先、天音が発した一言に京司が凍り付き、またいつもの現実へと引き戻された。
「……天音は?見たか?」
京司は目を伏せ、おそるおそる天音に尋ねた。
もし、天音があれを見ていたのなら…。そう思うと、勝手に唇が震える。
「私は見れなかったよ。私遅れて行ったし、しかも体調悪くてフラフラだったの。だから、てん、てん…」
天音はその名がとっさに出てこなくて、言葉に詰まった。
妃候補にまでなったというのに、天音はまだ、天師教の名前を覚えていなかったのだ。
「天師教?」
「そう!天師教さんも見れなかった。」
「あははは!」
京司は突然大きな笑い声を上げた。
「へ?」
「天師教にさん付けって。」
天音は、またきょとんとしているだけだが、京司は腹をかかえるほどに、笑った。未だかつて天使教の事をさん付けで呼んだ者がいただろうか。それを考えただけで笑いがこみあげてきた。
そしてその笑いは、京司の安堵の気持ちも同時に表していたのだった。
「でも、残念だったなー。あんな日に風邪ひくなんて…。」
「そんなに天師教を見たかった?」
残念そうな天音に対して、自分の正体がばれていない事にすっかり安心しきった京司は、好奇心でそんな事を尋ねた。

