「絶対戻って来る印。」
「…。」
「約束する。」
「え…。」
…知っている…。なぜかそう思った…。
…これは何ていう気持ちだろう…?
…これは前にもどこかで…。
「あ、じゃあ、私もう行かなきゃ。」
天音は、いつもここで別れる時と同じ言葉を口にした。
そう、それは、いつもとなんら変わりない言葉。
「ああ。」
「またね。」
そう、この言葉も…。
「天音!」
京司は思わず天音を呼び止めた。
「もう一度、村の名前教えてくれ。」
「え?輝夜村だよ。」
「…そうか。」
「じゃー!またね。」
そう言って、天音は元気に駆け出して行った。
外の世界へと向かって。
「間違ってなんかない。」
京司がポツリと小さくつぶやいた。
京司は、天音の背中が小さくなって見えなくなるまで、彼女の後ろ姿を見送った。
必ずまた、彼女の笑顔をもう一度見れるようにと願いながら…。

