「にしても、すごい雨だな。」
京司と辰は、町の北側にある電発塔へ向かっていた。
「天師教様。」
今まで一言も喋る事なく口を閉ざしていた辰は、城を出た所で、ここぞとばかりに彼を呼んだ。
「別に様つけなくてもいいよ。」
「天音には、もう会わないでもらいたい。」
ザ―
二人が外に出たとたんに、雨はさらに激しさを増すばかり。
もちろん傘はさしていたが、まったく意味はなさず、足元はびしょ濡れで、嫌な冷たさを京司は感じていた。
「…あんたは、天音のなんなんだ。」
京司は怯む事なく、辰に問いかけた。
あの日、反乱軍の来た日、あの場に居た、たった一人の兵士。
彼は、あの場にいながら、何もしようとはしなかった。
そして、天使教があの場にいた事も、城に報告をあげてはいないようだった。
―――そして、天音の名を知っている兵士。
「…親代わりです。」
「え…?」
京司は、以前、天音から聞いた話を瞬時に思い出していた。
『私ね。村の入り口に捨てられてたの…。そんな私を拾って育ててくれたのが、じいちゃんだった。』
(天音には、親はいないんじゃなかったんじゃ…。)
そんな疑問が、自然と京司の頭には浮かんだ。
「もう、会わないと誓って下さい。」
「…は?なんで?」
「あなたが天使教だから。」
ピカーゴロゴロ
雷は再び、不機嫌な音を大きく立て始めた。
京司と辰は、町の北側にある電発塔へ向かっていた。
「天師教様。」
今まで一言も喋る事なく口を閉ざしていた辰は、城を出た所で、ここぞとばかりに彼を呼んだ。
「別に様つけなくてもいいよ。」
「天音には、もう会わないでもらいたい。」
ザ―
二人が外に出たとたんに、雨はさらに激しさを増すばかり。
もちろん傘はさしていたが、まったく意味はなさず、足元はびしょ濡れで、嫌な冷たさを京司は感じていた。
「…あんたは、天音のなんなんだ。」
京司は怯む事なく、辰に問いかけた。
あの日、反乱軍の来た日、あの場に居た、たった一人の兵士。
彼は、あの場にいながら、何もしようとはしなかった。
そして、天使教があの場にいた事も、城に報告をあげてはいないようだった。
―――そして、天音の名を知っている兵士。
「…親代わりです。」
「え…?」
京司は、以前、天音から聞いた話を瞬時に思い出していた。
『私ね。村の入り口に捨てられてたの…。そんな私を拾って育ててくれたのが、じいちゃんだった。』
(天音には、親はいないんじゃなかったんじゃ…。)
そんな疑問が、自然と京司の頭には浮かんだ。
「もう、会わないと誓って下さい。」
「…は?なんで?」
「あなたが天使教だから。」
ピカーゴロゴロ
雷は再び、不機嫌な音を大きく立て始めた。

