何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【前編】

「ありがとう!!」

辰の思惑など知るよしのない天音は、うれしそうな顔を辰に向けた。

「天音…。」
「ん?」
「私はこの国が好きだ。」
「…うん。」
「この国の声に耳を傾けないこの場所は、嫌いだ。」
「…。」


――それは、天使教さんの事も?




「この国に天師教はいらない…。」



ピカーゴロゴロ

窓の外では、今までで一番明るい光りが放たれた。