「ジャンヌ…。」 辰は暗闇に包まれた夜更けに、ジャンヌの墓の前に一人立ち尽くして、もうこの世にはいない彼女の名をポツリとつぶやいた。 「もし、お前が生きていたら、天音に何と声をかけていたんだろうな…。」 ザー もちろん、その答えは返ってくることはない。ただ優しい風の音だけが、辰の耳をかすめた。 「天音に全てを受け入れさせるのは、酷なのか…。」 辰の悲痛な瞳には、ポツリと寂しく、そこに佇むお墓が映るだけだった。