「京司…?」 俯いていたままの京司に、天音が声をかける。 「天音…。」 「ん?」 京司は池を見つめたまま、彼女の名をそっと呼んだ。 「それでもやっぱり妃になりたいか?」 京司は、なぜそんな事を口走ったのかわからなかった…。そんな事を彼女に聞いても……。 「うん。まだ、国のためとかわからないけど、でも村のためには、きっと何かできるから。」 自分がもっと傷つくだけだというのに。 俺はそれを聞いて何ができる? 俺にはそんな純粋な思いなんて もうナイ。