「やばい、遅くなっちゃった…!」

「早く帰ろ…!」

私とユカリは、草柳先生の手伝いをしていた。

気づけば下校時刻を1時間以上過ぎていた。

間も無く、18時になる。

“キーンコーンカーンコーン”

「え、こんな時間にチャイム鳴るんだ。」

「そうみたいだね。」

そうして、いつも通り教室のドアを開ける。
いや、開けようとする。

「嘘、開かないっ!」

教室のドアは固く閉ざされ、開ける事が出来なかった。


『菅原 リオ、鈴宮ユカリ、湘南 ヒロキ、日比谷ユウ。お前らは生贄として選ばれた。生き残りたいなら、3時間後まで生き残るんだな。』