その質問に少し顔が曇ったように見えた。


「‥」


一瞬、顔が強張った?‥


中村「‥‥。。

単純に教師になろうと思っただけだ。」


キーンコーンカーンコーン


ムラセンが答えた直後にタイミングよく


授業終わりのチャイムが鳴る。


男子B『じゃあ、俺もっ‥』


他の生徒が質問しようとしたが


中村「質問はもう終わりだ。‥進路希望だが

今日中に提出できなかった奴らは明後日までに

提出しろよ?‥10分後にホームルームを始めるからな。」


ムラセンは質問を遮り、教室を出て行った。


男子B『ちぇっ。‥俺も聞きたい事あったのになー』


女子1『でも、ムラセンって元ヤンらしいし

カッコいいよねー』


女子2『確かに!』


女子たちがムラセンの事で盛り上がってる。


確かに‥カッコいい。。


目のキリッとした一重具合、


そしてしっかりと通った鼻筋


180センチという高身長な上に


なんと言ってもあの茶髪に少しパーマをあてたような髪型‥


確実にラブワンだとソラに似ている。。


男子2『何お前ら、あいつ好きなの?』


女子2『何?悪い?』



こんな会話、高3でも聞くとは思わなかった。



リサ「あーあ、書き直せとかマジで無いわー」


私の後ろでうな垂れるリサ。


書き直せって言われないと思ってたリサが凄いよ‥‥。


「まあ、提出期限明後日だし。

それまでに考えれば良いじゃん?

私もまだ決まってないし‥」



‥嘘。本当はもう書く事は決まっている。



リサ「んー。。‥そっか。そうだよねー!

ありがとう!菜実」


「うん。‥それよか!

カラオケ、今日どっちにする?」



話を逸らさないとリサとの会話が続かない。


そう察知して違う話題を振った。


カラオケ早く行きたいし‥。



リサ「そうだねー‥」





リサと今日の予定を決めながら


10分後に始まったホームルームも終わり


私たちの放課後パーティーの時間を迎えた。