「あー、いたいた!
どこ行ったのかと思ってたのよ!
あなた掃除上手いからやめて欲しくなくてさー」
朝、早起きしてしまった私は屋敷の廊下を歩いていたところを声を掛けられた。
昨日、途中まで掃除を手伝った使用人の女性。
「名前も聞いてなかったから、あなたのこと探すにも名前がわからなくて。
私は主に掃除を担当してる大塚咲。
みんなから咲って呼ばれてるから、そう呼んで」
「藤田莉子です。
なんでここにいるかはよくわからないんですけど…。
とりあえず、掃除でも手伝わせてもらえた方が身のためなのかもしれません」
「訳ありってこと?大変なのね。
仲良くやりましょう」
あの部屋にいるよりも、何かしてたほうがあの男とも顔を合わせなくて済む。
それに、使用人として屋敷内を自由に動けたほうが、いろいろと情報も集められるはず。
絶対にあきらめないんだから。
今日も廊下を掃除から始める。
どこ行ったのかと思ってたのよ!
あなた掃除上手いからやめて欲しくなくてさー」
朝、早起きしてしまった私は屋敷の廊下を歩いていたところを声を掛けられた。
昨日、途中まで掃除を手伝った使用人の女性。
「名前も聞いてなかったから、あなたのこと探すにも名前がわからなくて。
私は主に掃除を担当してる大塚咲。
みんなから咲って呼ばれてるから、そう呼んで」
「藤田莉子です。
なんでここにいるかはよくわからないんですけど…。
とりあえず、掃除でも手伝わせてもらえた方が身のためなのかもしれません」
「訳ありってこと?大変なのね。
仲良くやりましょう」
あの部屋にいるよりも、何かしてたほうがあの男とも顔を合わせなくて済む。
それに、使用人として屋敷内を自由に動けたほうが、いろいろと情報も集められるはず。
絶対にあきらめないんだから。
今日も廊下を掃除から始める。


