もし顔を合わせたら、なんか気まずい。
というか、腹が立つ。

「あれ?
昨日ここに誰か泊まったのかな。
こんなところにベットなんてないはずよ。

…この感じ、女性を泊めたみたいね」

へ!?
やばいやばいやばいやばい。
もう誤魔化すことは不可能。幸い私との関連は疑ってないみたいだし、ここは…。

えーっと…、そうだ。

「あ!
こ、この窓、すっごい固いですね。
全然開かないです」

「え?本当?
ここを引いて…、なんだすぐ開くじゃない」

「あー、そうやって開くんですね、ありがとうございます」

わざとらしく、大袈裟に手を叩く。
はぁ。生きた心地がしない。