最近、気になることが多すぎる。
でも何一つ解決できないまま、毎日が過ぎて行ってしまう。

日も暮れた頃、淳ちゃんとは別れて帰路についていた。

その途中で目に入ったのは、いつか婚活の帰りに立ち寄ったバー。

あれ以来行ってなかったな。
久しぶりにマスターにも会いたいし、行ってみようかな。

扉をくぐると、変わらずにマスターが出迎えてくれた。

「いらっしゃい。
最近来ないからどうしてるのかと思ったよ。
前回だいぶ酔ってたみたいだけど、大丈夫だった?」

「まぁ、なんとか。
でもあれから色々あって、ゆっくりここに来ることもできなかったんですよね。
甘いカクテルください」

「承知。
そういえば、婚活はまだ続けてるの?」