海賊と宝石の歌姫

「コーヒーをお持ちしました。休憩なさってください」

カヤの手には木製のトレイがあり、カップに入れられたコーヒーとクッキーが置かれている。

「クッキーうまそう!カヤが作ったのか?」

ゴドフリーが目を輝かせながらクッキーを見つめる。クッキーは、ハートや星など様々な形に型抜きされていた。

「……はい。教えていただきました。初めて作ったのでお口に合うかどうかはわかりませんが……」

自信なさげに言うカヤにゴドフリーは笑い、クッキーを一つ口に入れる。カヤは緊張した表情でゴドフリーが咀嚼する様子を眺めていた。

「うまい!めちゃくちゃうまいよ!初めて作ったとは思えない!」

目を輝かせながらそうゴドフリーが言うと、カヤは安心したように微笑み、「ありがとうございます」と言う。その表情にセダは心を奪われた。

「俺ももらっていいか?」

アイザックがコーヒーを一口飲み、カヤに訊ねる。カヤは「もちろんです」と言った。

アイザックもクッキーを口にし、「おいしい」と言う。セダがその様子を見ていると、カヤがゆっくりと近付いてきた。