「だったら何なんだ?」

セダがそう言うと、海賊三人はニタニタ笑いながら「味方がいないなら勝てるだろ?」と剣を抜く。道を歩く人たちから悲鳴が上がった。

「……自分の発言と行動には責任を取れよ」

セダはそう言い、剣を抜く。キラリと太陽の光が反射した。

セダが剣を抜いて数秒もしないうちに、二人が同時にセダに斬りかかろうとする。それをセダは避け、相手を傷つけないように剣の柄で相手を殴った。

一人残った海賊は、予想以上のセダの強さに驚いて固まっている。

「どうする?戦うか?」

セダが挑発的に笑うと、相手は大声を上げながら飛び込んできた。



船に戻ったセダは、すぐにカヤのいる医務室へと向かう。そこへ向かう間に、「また海賊に絡まれたんですか?」と船員たちに次々に訊かれた。

「入るぞ」

セダはノックをし、医務室に入る。カヤはグレースと話をしているところだった。セダが医務室に入った刹那、カヤの顔から笑顔が消える。