「な、なら何で彼女が出来たとかそう言う話になる?」

まだしらばっくれる気…?
プツンっと私の中で何かが鳴った。


「だから!あの子に好きだよって言ってたでしょ!?その後一緒に帰る雰囲気だったじゃない!彼女が出来たならはっきりそう言ってよ…!」

もうやだ。
好きになってもらえないなら、
これ以上嫌われたくないのに。


こんな私、見せたくないのに。



私は驚いてる加瀬くんを置いて、
近くの階段を駆け下りた。

「芹奈!!」


加瀬くんの声がしたけど、
無視無視。