何とかみんなの所へ戻れた私。


「ん、芹奈おかえり」

「た、ただいま…」


なんかどっと疲れた…



「なぁー、蒼の一口くれよー!」

浅田くんが、築島くんの飲み物を飲みたがっていた。


「これはダメ。加瀬のもらえよ」

そう言って築島くんは私の方を向いて少し微笑んだ。


「…っ」


やだ。
さっきの思い出しちゃう。



「ん?芹奈、顔赤いよ。具合悪い?」

しーちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んだ。


「え?あ、う、ううん!大丈夫!!」



不自然な私を見て加瀬くんは、
とても怪しんでいた…