「おい、どこいくんだよ」
「え?築島くんの家だよ?」
「はぁ?なんで。」
加瀬くんは不機嫌になりながら、
私の歩みを止めた。
「三人で行くって決めたから!」
「誰が。」
「私が!!」
そう言って私はまた歩き始めた。
「はぁ…まじかよ…」
ピンポーン…
ピンポンを押してすぐに築島くんが出てきた。
「わぁ、早いね築島くん。」
「うん、待ってたからね。って…
なんで加瀬がいるんだよ?」
築島くんも不服そうな顔をした。
「なんで2人ともそんな不満なの?
仲良かったんでしょ?」
「「良くない」」
ほら、息ぴったりじゃん。
「ダメだよ芹奈ちゃん。俺と一緒に行こ?」
「芹奈、こっちこい」
両腕を交互に引っ張られて、もう私も限界だった。
「もう!!!!!
みんなで一緒に行くの!!!!!」
私が怒ったことにビックリして、
2人は何も言わなくなり、シュンっとなった。
全くもう!

