何とか加瀬くんをベッドまで連れてこれた…
「加瀬くん、薬とか冷えピタとかある?
ていうか、その前に着替えないとダメだよね…」
流石に着替えは手伝えないよ私!
「着替えて、加瀬くん!」
加瀬くんはフラフラしながら立ち上がり、
着替えを始めた。
いや、私いるんですけど…!
私は手で顔を覆った。
顔を隠す前、
チラッと見えたのは少し鍛えられた体。
部活やってないのに、家で筋トレとかしてるのかな…?
って、そうじゃなくて!
「…ん、着替えた。」
顔を上げると、加瀬くんはすごく具合悪そうな顔をして立っていた。
「じゃあ、ベッドに…」
そう言って近寄ると、
加瀬くんがフラついて
まんまと私はベッドに押し倒される形になってしまった。
「ちょっ、加瀬くん!重たい!」

