普段はストレートの胸元まである髪の毛。


「巻いてみようかな」

雰囲気変わったら少しはドキッとしてくれるかな?



朝になり、私は気合を入れて髪を巻いていった。


「うん!普段巻かない割には上出来!」

加瀬くんがドキドキしてくれますように!



準備ができたところでインターホンが鳴り、
私は深呼吸をして外に出た。



「お、おはよう加瀬くん」

「おはよ」

あれ?
気づいてないのかな。

いつも通りの加瀬くん。


寝癖って思われてるとか?


「あの…髪巻いてみたんだけど、どうかな?」

こうなったら私から聞くしかない。

「似合ってるんじゃねぇの?何かあんの?今日」


えぇ…。
イベントとかあるから髪巻いてるって思われた…?







加瀬くんのためなんですけど…